「ペアレント・トレーニング」って聞いたことあるけど、「ペアレント・プログラム」って何?
この記事では、ペアレント・トレーニング(ペアトレ)とペアレント・プログラム(ペアプロ)の違いを、簡単に解説します。
「 ペアトレ」知ってるけど、「ペアプロ」は初めて聞いた!という人も、「どっちも知らない!」という人も、数分で読めるので、ぜひご覧ください!
■ ペアレント・トレーニング(ペアトレ)とは
・「子どもの困った行動を減らして、いい行動を増やす」ことを目指す支援
・応用行動分析(ABA)に基づいて、行動の観察やほめ方、環境調整のスキルを学びます。
・専門職が中心となって、実践的に取り組むことが多いのが特徴
ペアレント・トレーニングは、子どもの困った行動に対して、親が具体的にどう対応すればよいかを学ぶための方法です。特に発達に特性のある子どもへの対応に効果があるとされています。
叱って「不適切な行動」をやめさせるのではなく、「好ましい行動」を具体的に教えたり、できたときにしっかりほめたりすることで、子どもの行動を少しずつ変えて行くことを目指します。
講座では、行動の観察や記録のしかた、上手なほめ方・伝え方などを学びます。
ロールプレイを交えながら学ぶことで、より実践しやすい内容なのとなっています。
■ ペアレント・プログラム(ペアプロ)ってなに?
・「お母さんが子育てを楽しめるように」を目的とした、やさしいプログラムです。
・「行動で見る・考える」という視点を身につけて、困った行動も冷静に観察できるようになります。
・保育士さんや地域の支援者も実施できる、気軽に始められる内容になっています。
ペアレント・プログラムは、子どもの行動に困っている保護者が「どう関わればいいか」を学ぶためのプログラムです。
子どもの行動を感情ではなく「行動」としてとらえ、冷静に見て考える視点を身につけていきます。特別な知識がなくても大丈夫。子どもの「できていること」や「がんばっていること」に目を向け、少しずつ関わり方を変えていくことで、親子関係がよりよい方向に進んでいくことを目指します。
講座ではワークシートを使って、自分と子どもの様子を整理したり、実践を通して「変化のきっかけ」を見つけていきます。
■違いのまとめ
ペアトレ | ペアプロ |
子どもの行動に注目 | 保護者の考え方・視点に注目 |
専門的な支援が中心 | 地域の支援者でも実施可能 |
行動療法・ABAに基づく | 認知行動療法的アプローチも含む |
目標は「行動の変容」 | 目標は「親の視点の変化と仲間づくり」 |
■ 今日からできる小さなヒント

子どもを「困った子」ではなく、子どもの「行動」を見るように意識してみる!
例えば、イヤイヤ期のかんしゃく。
「なんでこんなにわがままなの?」ではなく、
「どうしてこういう行動が出たのかな?」と、一歩引いて見てみるだけでも、違った見え方ができるかもしれません。
■まとめ
「子どもの癇癪に困ってる」「すぐ子どもを叱ってしまう」──そんなふうに悩んでいるとき、ペアトレやペアプロが、気持ちを少し楽にしてくれるかもしれません。
「わたしにできるのかな…?」と不安になりますよね。
でも大丈夫。どちらのプログラムも、「完璧な親」になるためではなく、「今よりちょっとラクになる」きっかけをくれるものなんです。
「おやこ日和」では、ペアトレやペアプロに関する情報をやさしくまとめています。
まずは、記事を読むことから始めてみませんか?
一緒に、少しずつ進んでいきましょう。