ペアレント・プログラムペアプロの基本

こどもの「困った行動」は、見方を変えればラクになる!「現状把握表」使い方【Step4】

ペアレント・プログラム

■ペアプロ【Step4】

「子どもが言うことをきかない」「毎日怒ってばかり…」
そんな「困った行動」に、疲れてしまうことってありませんか?
でも、その行動の「見方」を少し変えるだけで、子育てがずっとラクになるかも・・・。

この記事では、ペアレント・プログラム(ペアプロ)で使われている「現状把握表」の書き方を解説します。

「行動で書く」ってどういうこと?「困った行動」はどう見ればいい?
そんな疑問にもお答えしながら、書きやすくなるコツをまとめました。

■ 子どもの「困った行動」ってどう見える?

 「朝なかなか起きない」「食事に時間がかかる」…
子どもの“困った行動”に、ついイライラしていませんか?

でも、それは「できない子」ではなく、「まだうまくできないだけ」かもしれません。
まずは、「行動」そのものに注目してみましょう。

■ 「現状把握表」に書くこと

 「現状把握表」を使って、子どもと自分の行動を整理します。
3つの視点で書き出します:
 1)いいところ(=できているところ)
 2)努力しているところ
 3)困っているところ
“困った”の中にも、「ここまではできてる」が見えてくる仕組みです。

■ 「~しない」は「~する」に言いかえる

 ・「イスに座らない」「片づけない」など、“していないこと”は実は行動とは言えません。
・「床に寝転ぶ」「おもちゃを持ったまま歩き回る」など、実際に“していること”として書き換えてみましょう。
・これだけで、対策のアイディアが浮かびやすくなります。

■ 動詞で書こう!~あいまいな言葉を卒業~

・「ちゃんと」「きちんと」は要注意ワード!
・子どもの行動を“誰が見てもわかる言葉”で書いてみましょう。
 例)「ちゃんと食べる」→「スプーンで3口食べた」
・行動が具体的になると、「できてること」がぐっと見つけやすくなります。

■ 書いてみよう、現状把握表


記事の最後に、印刷してすぐ使える「現状把握表(記入例つき)」PDFをご用意しました。
「子どもの困った行動」で悩んだとき、まずはこのシートを広げてみてください。
書くことで、自分の気持ちも少し整理されるかもしれませんよ。

■まとめ

子どもの「困った行動」に向き合うのは、ほんとうにエネルギーがいりますよね。
でも、「できていない」と思っていた行動も、ちょっと見方を変えると「ここまではできてる!」に変わるかもしれません。

現状把握表は、そんな“視点の転換”を助けてくれるツールです。
うまく書けなくても大丈夫。まずは1つだけでも、今日気づいた「できてること」を書き出してみましょう。
あなたとお子さんの毎日が、少しでも穏やかになりますように。

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