■ペアトレの基本【Step1】
「ペアレント・トレーニング」って、聞いたことありますか?
なんだか、専門的でむずかしそう…
「トレーニング」って言葉だけで、構えてしまう方もいるかもしれません。
でも、実はとってもシンプルで、やさしい考え方なんです。
■「認める」から始める子育てのコツ
大切なのは、「できたことを認める」こと。
もっと言えば、「できた」って気づいてあげることから、すべてが始まります。
「ほめる」って聞くと、ちょっと照れくさいし、「すごいね!」「えらいね!」って言わなきゃいけない感じがしてハードル高いけど、
ここでいう“認める”は、もっと自然な感じでOKです。
「ちゃんと見てるよ」「できたね」「うれしいな」
そんなふうに、あたたかく見守るまなざしがあれば、それだけで十分です。
■ ペアレント・トレーニングって、どんなもの?
ペアレント・トレーニング(ペアトレ)は、子どもとの関わり方をちょっと工夫して、親子のやりとりをスムーズにするための“ヒント集”みたいなものです。
専門用語で言うと「応用行動分析(ABA)」っていう考え方がベースにあるんだけど、難しいことは抜きにして、「どうしたらお互いにとって過ごしやすくなるか?」を一緒に考える時間です。
イメージとしては、「困った行動を叱って減らす」よりも、「できてることを認めて、いい循環をつくっていく」って感じです。
■ どんな人に向いてるの?

- 「毎日ガミガミ言ってばかりで、自己嫌悪…」
- 「ちゃんと育てられてない気がして落ち込む」
- 「この子に合う関わり方がわからない」
そんなふうに感じたことがある方に、オススメです。
特に、発達に特性のあるお子さんと向き合っている親御さんは、毎日が小さな選択と葛藤の連続だと思います。
そんなときに、「こんな時はこうするといい!」というヒントがあるだけで、ちょっと気持ちがラクになります。
■ 今日からできること、ひとつだけ
まずは、「良いところ探し」をしてみませんか?
- 1分間イスに座っていられた
- ゴミをゴミ箱に捨ててくれた
- 「いただきます」「ごちそうさま」と言った
どんな小さなことでも大丈夫!
気がついたら、声に出して伝えてあげましょう。
「座ってくれてありがとう!」「かっこよく座ってたね!」「ごみ捨てありがとう!」「元気にいただきます言えたね!」
できなかったことより、できたことに目を向ける。
それだけで、子どもの見え方が変わってきます。
■おわりに
子どもを「認める」と言うのは、特別なスキルではありません。ちょっと「見方を変えてみる」だけ。
子育ては毎日いっぱいいっぱいで、自分を責めたくなる瞬間もあるけれど、
そんな中でも「今の自分でできること」って、きっとあります。
この記事を読んで「ちょっとやってみようかな」って思えたら、それがもう一歩前に進んだ証拠。
一緒に、無理せず、焦らず、進めていきましょう。