「子どもの困ったところばかりが目につく」
「また今日も叱ってしまった……」
子育てをしていて、イライラしたり、後悔したりすることはありませんか?
このシリーズでは、「行動で見る」「できていることを見つける」「ギリギリセーフを探す」など、ペアレント・プログラム(ペアプロ)について、ひとつずつ分かりやすくご紹介していきます。
■ ペアレント・プログラムってなに?
「ペアレント・プログラム(ペアプロ)は、子育てに難しさや不安を感じている保護者のためのプログラムです。
発達障害などの診断の有無にかかわらず、
「子どもの困った行動が気になる」
「つい叱ることが増えてしまう」
「子どものことをもう少し理解したい」
と感じている方に、子どもや自分自身の見方を整理するヒントをお伝えします。
■子どもの見方を少し変えてみる
たとえば、片づけをしない子どもを見て、
「だらしがない」
と感じることがあるかもしれません。
ペアプロでは、それを性格として決めつけるのではなく、「脱いだ服を床に置いたままにしている」という具体的な行動として見ていきます。
また、脱いだ服はそのままですが、「自分で服を脱いでいる」「声をかけると服を片付ける時もある」など、今まで見えていなかった「できている」ことが見つかる場合があります。
困った行動を「そのままでもいい」と考えるわけではありません。
小さな「できている」にも目を向けていきます。
できていないことを減らすためにも、今できていることを見つけて、「出来た」を少しずつ増やしていきましょう。
■ ペアレント・トレーニングとはどう違うの?
ペアレント・プログラム(ペアプロ)は、子どもを「行動で見る」ための土台をつくるプログラムです。
一方、ペアレント・トレーニング(ペアトレ)では、その土台をもとに、ほめ方や困った行動への対応など、より具体的な関わり方を学びます。

ペアプロの考え方は、ペアトレの具体的な方法を理解するための基本なのです。
■ 自分の「できている」にも気づく
ペアプロで見つけていくのは、子どもの「できている」だけではありません。
毎日ごはんを用意したり、子どもの話を聞いたり、子どものことで悩んだり。
当たり前のように繰り返していることの中にも、あなたが頑張っていることはたくさんあります。
うまくいかなかったことばかりに目が向くと、自分の頑張りにはなかなか気づけないものです。
ペアプロでは、子どもだけでなく、保護者自身の「できていること」や頑張っていることにも目を向けていきます。
あなた自身も、毎日頑張っている大切な一人です。
次回は、「行動で見る」について解説します。


