子どもの話を、つい否定したりアドバイスしたりしてしまう。
もっと気持ちに寄り添いたいけれど、どうすればいいか分からない。
そんな方におすすめしたいのは、明橋大二先生の『子育てハッピーアドバイス』です。
■子どもが生まれる前から気になっていた本
『子育てハッピーアドバイス』は、子どもの自己肯定感や親子のコミュニケーションについて、漫画やイラストを交えながら紹介している本です。
難しい専門用語が少なく、子育て中でも少しずつ読み進めやすい構成になっています。
わたしがこの本を知ったのは、まだ子どもが生まれる前でした。
新聞の下に載っていた広告を見て、「子どもが生まれたら読んでみたいな」と思ったのを覚えています。
子どもが生まれて、さっそくこの本を手に取りました。
イラストがたくさん使われているので、まとまった時間が取りにくい子育て中でも読みやすい本でした。
■子どもも、話を聞いてほしい
この本を読んで特に心に残ったのは、子どもの話を聞くこと。気持ちに共感すること。そして、すぐに否定しないことです。
大人だって、つらいときや腹が立っているときに、いきなり正論を言われるより、
「そうだったんだね」
「それは嫌だったね」
と話を聞いてもらいたいことがあります。
子どもだって同じです。
「そりゃ、子どもも話を聞いてほしいよね。共感してほしいよね」
そんな当たり前だけれど大切なことに、改めて気づかせてくれました。
■「嫌だったね」と受け止め続けたら
この本で学んだ「まず気持ちを受け止める」という考え方は、その後の支援の中でも大切にしてきました。
放課後等デイサービスで働いていた頃のことです。
ある日、小学校高学年くらいの子が激しく癇癪を起こしていました。
その子に発語はありませんでしたが、こちらの話していることは理解していました。他の職員と交代し、私はそばで、
「嫌だよね」
「うんうん」
と、その子の気持ちを受け止めるように声をかけ続けました。
すると、しばらくして気持ちが少し落ち着いたのか、すっと立ち上がり、活動へ戻っていきました。
もちろん、いつでも声かけだけで落ち着けるわけではありません。安全への配慮や、その子に合った対応も必要です。
それでも、気持ちを受け止めてもらうことで、少しずつ次へ進めることがあるのだと感じた出来事でした。
■初めて子育てをする人におすすめしたい
『子育てハッピーアドバイス』は、子育ての基本となる大切なことを、イラストとともにわかりやすく伝えてくれます。
初めて子育てをする人や、子どもとの関わり方に悩んでいる人、特に乳幼児から小学校低学年くらいのお子さんを育てている人におすすめしたい一冊です。
今の自分が気になるところだけ、少し開いてみてください。
子どもの見方や、声のかけ方を考えるヒントが見つかるかもしれません。
■今日ひとつ試してみるなら
お子さんが何か話してくれたとき、すぐに答えやアドバイスを返さず、「そうだったんだね」と一度受け止めてみるのもよいかもしれません。


