「うちの子、落ち着きがないんです。」「本当にだらしなくて……。」
子育てをしていると、そんなふうに感じることはありませんか?
毎日一緒に過ごしていると、子どもの気になるところについ目が向いてしまうものです。
ペアレント・プログラム(ペアプロ)では、子どもの姿を「見たままの行動」で捉えることを大切にしています。
今回は、その考え方を分かりやすくご紹介します。
■「行動で見る」とは?
「行動で見る」とは、見たままの様子を、そのまま言葉にすることです。
たとえば、「落ち着きがない」と聞いて思い浮かべる姿は、人によって少しずつ違います。
「落ち着きがない」→「食事中に何度も席を立つ」
というように、誰が見ても同じ場面を思い浮かべられる言葉で表します。
これが「行動で見る」という考え方です。
■見たままの行動に言い換えてみよう

「だらしない」→「脱いだ服を床に置く」
「わがまま」→「順番を待たずにおもちゃを取る」
このように言い換えると、子どもの様子がぐっと具体的になります。
「どんな場面で、どんなことをしているのか」が見えやすくなるのです。
行動で見ると、子ども自身を責めずに考えやすくなる
「落ち着きがない子」と捉えると、子ども自身の問題のように感じてしまうことがあります。
でも、「食事中に席を立つことがある」と行動で捉えると、子ども自身と、そのときの行動を分けて考えやすくなります。
「いつ席を立つのかな?」「座っていられるときもあるかな?」
と、子どもの様子をもう少し具体的に見られるようになります。
行動で見ることは、子どもを評価するためではありません。
子どものことを、より理解しやすくするための見方なのです。
■「〜しない」ではなく、「何をしている?」を見てみよう
それは、「〜しない」と考えるのではなく、**「今、何をしているのかな?」**と見てみることです。
例えば、
✖「宿題をしない」
↓
〇「ゲームを続けている」
〇「本を読み続けている」
というように、実際に見えた行動をそのまま表します。
ここで大切なのは、「ゲームをしているからよくない」と判断することではありません。
まずは、そのとき子どもがどんな行動をしているのかを、そのまま見てみることです。
「〜しない」という言葉だけでは見えにくかった子どもの姿も、「今、何をしているのかな?」という視点で見ると、少しずつ具体的に見えてきます。
■まとめ
「行動で見る」とは、子どもを評価するためではなく、子どもの姿を具体的に理解するための見方です。
子どもの行動が気になったときに、「この子は今、何をしている?」と考えてみてください。
見方を少し変えてみると、イライラした気持ちがやわらぐこともあります。
この「行動で見る」という考え方は、子どもだけでなく、自分自身を振り返るときにも役立ちます。
次回は、この考え方を使って「現状把握表」を一緒に書いていきます。

