「ギリギリセーフ」をきわめる|うまくいく場面を探そう【ペアプロ第7回】

ペアプロ

「昨日はできなかったのに、今日はできた」

「なぜか今日はスムーズだった」

そんなことはありませんか?

前回は、「困っているところ」の中から「ここまではできている」=ギリギリセーフを探しました。

今回は、「いつ・どこで・誰と・何をしているとき?」という4つの視点から、ギリギリセーフが見つかりやすい場面を探してみます。

■「少しできていた場面」を探してみよう

普段は難しい行動でも、時間や場所、一緒にいる人などが変わると、少しできることがあります。

「いつもできない」と思っていたことも、振り返ってみると、「このときは少しできていた」と気づくかもしれません。

今回は、うまくいった理由や改善策を考える前に、まずは「どんな場面でできていたか」に目を向けてみましょう。

■4つの視点で見てみよう

子どもの行動を振り返るときは、次の4つの視点で整理してみます。

  • いつ?(朝の支度中、休日の昼、寝る前など)
  • どこで?(家、園や学校、公園、スーパーなど)
  • 誰と?(お母さん、パパ、きょうだい、友だちなど)
  • 何をしているとき?(着替え、買い物、片づけ、遊びなど)

全部を細かく書かなくても大丈夫です。分かることから一つずつ見ていきます。

■こんなふうに探してみよう

困っているところ:スーパーで走り回る

そこで、走り回った場面と、少しできていた場面を並べてみます。

走り回った場面
  • いつ? 平日の夕方
  • どこで? スーパー
  • 誰と? お母さんと一緒
  • 何をしているとき? 買い物
少しできていた場面
  • いつ? 休日の昼
  • どこで? スーパー
  • 誰と? パパと一緒
  • 何をしているとき? 買い物
  • ギリギリセーフ:カートに乗っていた

このように並べてみると、時間帯や一緒にいる人など、いくつかの違いが見つかります。

ただし、何が関係したのかは、まだ決めなくて大丈夫です。
本人の体調やその日の状態など、ここには書かれていない条件もあるかもしれません。

まずは、「この場面では少しできていた」と気づくだけでも十分です。

■親の関わりだけで決まるわけではありません

子どもの行動は、時間帯や場所、一緒にいる人、活動の内容のほか、本人の体調やその日の状態など、さまざまな条件によって変わります。

うまくいかなかったからといって、「親の関わり方が悪かった」と決まったわけではありません。

よい・悪いで考えず、「このときは少し違ったな」と気づくことが、今回のポイントです。

■一つだけ、思い出してみよう

現状把握表に書いた「困っているところ」から一つ選び、「少しできていたときはなかったかな?」と思い出してみましょう。

見つかったら、「いつ・どこで・誰と・何をしているとき?」に分けて、場面を整理してみます。

見つけた「少しできていた行動」は、現状把握表の「努力しているところ」に一行書き足しても大丈夫です。

思い出せないときは、無理に探さなくても大丈夫です。次に似た場面があったときに、少し意識してみるだけでも十分です。

■まとめ

ギリギリセーフは、いつでも同じように見つかるとは限りません。

「いつ・どこで・誰と・何をしているとき?」と場面を振り返ってみると、「このときは少しできていたな」という瞬間が見つかることがあります。

「いつもできない」と思っていたことも、実は場面によってできていることがあるかもしれません。

まずは、そんな小さな「できている」に目を向けてみましょう。

次回は、これまで見つけたギリギリセーフを現状把握表に書き加えていきます。改めて書き出してみることで、自分や子どもの「できている」に、さらに気づけるかもしれません。

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