「昨日はできなかったのに、今日はできた」
「なぜか今日はスムーズだった」
そんなことはありませんか?
前回は、「困っているところ」の中から「ここまではできている」=ギリギリセーフを探しました。
今回は、「いつ・どこで・誰と・何をしているとき?」という4つの視点から、ギリギリセーフが見つかりやすい場面を探してみます。
■「少しできていた場面」を探してみよう
普段は難しい行動でも、時間や場所、一緒にいる人などが変わると、少しできることがあります。
「いつもできない」と思っていたことも、振り返ってみると、「このときは少しできていた」と気づくかもしれません。
今回は、うまくいった理由や改善策を考える前に、まずは「どんな場面でできていたか」に目を向けてみましょう。
■4つの視点で見てみよう
子どもの行動を振り返るときは、次の4つの視点で整理してみます。
- いつ?(朝の支度中、休日の昼、寝る前など)
- どこで?(家、園や学校、公園、スーパーなど)
- 誰と?(お母さん、パパ、きょうだい、友だちなど)
- 何をしているとき?(着替え、買い物、片づけ、遊びなど)
全部を細かく書かなくても大丈夫です。分かることから一つずつ見ていきます。
■こんなふうに探してみよう
困っているところ:スーパーで走り回る
そこで、走り回った場面と、少しできていた場面を並べてみます。
- いつ? 平日の夕方
- どこで? スーパー
- 誰と? お母さんと一緒
- 何をしているとき? 買い物
- いつ? 休日の昼
- どこで? スーパー
- 誰と? パパと一緒
- 何をしているとき? 買い物
- ギリギリセーフ:カートに乗っていた
このように並べてみると、時間帯や一緒にいる人など、いくつかの違いが見つかります。
ただし、何が関係したのかは、まだ決めなくて大丈夫です。
本人の体調やその日の状態など、ここには書かれていない条件もあるかもしれません。
まずは、「この場面では少しできていた」と気づくだけでも十分です。
■親の関わりだけで決まるわけではありません
子どもの行動は、時間帯や場所、一緒にいる人、活動の内容のほか、本人の体調やその日の状態など、さまざまな条件によって変わります。
うまくいかなかったからといって、「親の関わり方が悪かった」と決まったわけではありません。
よい・悪いで考えず、「このときは少し違ったな」と気づくことが、今回のポイントです。
■一つだけ、思い出してみよう

現状把握表に書いた「困っているところ」から一つ選び、「少しできていたときはなかったかな?」と思い出してみましょう。
見つかったら、「いつ・どこで・誰と・何をしているとき?」に分けて、場面を整理してみます。
見つけた「少しできていた行動」は、現状把握表の「努力しているところ」に一行書き足しても大丈夫です。
思い出せないときは、無理に探さなくても大丈夫です。次に似た場面があったときに、少し意識してみるだけでも十分です。
■まとめ
ギリギリセーフは、いつでも同じように見つかるとは限りません。
「いつ・どこで・誰と・何をしているとき?」と場面を振り返ってみると、「このときは少しできていたな」という瞬間が見つかることがあります。
「いつもできない」と思っていたことも、実は場面によってできていることがあるかもしれません。
まずは、そんな小さな「できている」に目を向けてみましょう。
次回は、これまで見つけたギリギリセーフを現状把握表に書き加えていきます。改めて書き出してみることで、自分や子どもの「できている」に、さらに気づけるかもしれません。

